南部観光ポイント
シングヴェリール国立公園
レイキャビックの北東約50kmにひろがる国立公園で、地球の割れ目ギャオがあることで有名。このあたりは大西洋中央海嶺の延長上にあり、海嶺のてっぺんには幅数10kmの地溝帯がある。ギャオはこの地下にひろがっている海底数kmのところまでマグマが地底から噴き上げ、左右に分かれて出来たものである。現在でも年数センチずつ東西に島が生長を続けていて、地殻と地殻がぶつかり合っている様子を監察出来る。
また、この地は西暦930年世界で初めて民主議会を開き憲法を制定した「聖なる場所」で、ユネスコの世界文化遺産にも指定されている。
ゲイシール
レイキャビクの北東120kmにあるアイスランドのシンボル的な間欠泉。数年前に一時活動を中止してしまったが、2000年に発生した大地震で再び目を覚まし、現在は1日に2回程度水柱を吹き上げている。なお、そのゲイシールのすぐ隣にあるストロックル間欠泉は3〜4分間隔で30mほどの高さまで熱湯を噴き上げている。
グトルフォスの滝
虹がかかった時しばしば黄金色に染まるので、グトルフォス(黄金の滝の意)と名づけられたアイスランド最大の滝。ゲイシールの奥30kmのところにあり、氷河から流れ出た水はヴィター河となり豊富な水量で一段が幅70m高さ15〜30mの階段状に流れ落ちる美しい滝となっている。
滝を見下ろす台地から北側にラング・ホフス氷河を望むことが出来る。
ヘクラ火山
ヘクラ火山はグトルフォスの滝の東(レイキャビックから150km東)にあり、世界でも有名な活火山。1970年代に3回も大噴火し、2ケ月以上も続いた。最近では2000年2月に爆発があった。
ヘクラ火山とグルフォスの間に14世紀の大噴火で廃墟となった農家が発掘され、中世の農場遺跡を見ることが出来る。
ミューダルス氷河
ヘクラ火山の南側から海まで拡がっているアイスランドで4番目の大きい氷河で、200〜400mの厚さの氷で覆われている。徒歩や雪上車で最高1480mの高地まで登ることが出来る。
この氷河の下にはカトラ火山が隠れていて、氷河中で噴火が起こると、氷河が溶けて大洪水が発生してしまう。過去の噴火によって、溶岩が砕かれてできた黒い砂が、氷河から海岸線一体までを埋め尽くしている。