ホームAVION ツアー日記タンザニア(タンザニア連合共和国)レポート

タンザニア(タンザニア連合共和国)レポート

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野生の国タンザニア

 タンザニアが独立し世界の仲間入りしたのは、1961年12月のことで、第二次世界大戦が終わってからだ。以降、都会には急速に西欧文明が浸透し、かつての野生でロマンチックな面影は次第にその影を薄めてしまいつつある。


 しかし、国土のあちらこちらに点在する自然公園や動物保護区の中は、誰にも犯されない昔がそのまま残っていて、訪れてみると、アフリカ大陸の虜になってしまう。アフリカの息吹に浸ると「無限」や「永遠」の世界に漂っている感じになってしまう。この魔法にかかると、日頃の憂さやストレスから解放され、心の底から沸き上がってくる人間としての喜びを感じ味わうことが出来るから不思議だ。


 だから文明社会に住む人々はこれを求めて遠くからやって来る。人々はその魔法の虜となり、幾たびもその呪縛に身を任したくなって訪れるのだ。 私もこの魔法に触れてもう6年、幾度となくアフリカの地をさまよっている。

タンザニアを旅するには

 国土は88万4千平方キロ(日本の約2.3倍)、人口は36百万人。3月〜5月は大雨の季節で6月〜9月は涼しく、10月〜3月は暑い。


 マラリア予防薬は、今では必要なくなったが、防虫剤が必要だ。サファリなどに出掛ける場合は、夏でも朝晩寒いので毛糸類やジャケットが必要だし、手袋があればなお安心だ。他に帽子、サングラス、双眼鏡、懐中電灯(ロッジによっては貸し出し用がある)、蚊取り線香などを必帯していれば安心である。

見事な国立自然公園・動物保護区

キリマンジャロ(イメージ)



ヌーの大移動(イメージ)

 ンゴロンゴロ自然保護区は南北16km、東西19km、標高1800m、深さ600mの巨大なクレーターの底にある。ここには、山あり森あり、湖あり、沼も泉もある。又サバンナもあって動物にとっては天国となっている。他の動物保護区では雨期・乾期で動物たちは移動するが、ここではほとんど移動することがないと言って良い。


 クレーターの縁に沿って65kmほど走るとセレンゲティ国立公園に入る。ここは一面サバンナ(マサイ語で果てしない草原)である。その中に立つと、見渡す限り続く平原のサバンナは見事で、ユネスコの世界遺産に登録されている。


 サバンナの東端にアフリカ大陸の最高峰、キリマンジャロが富士山のようにその勇姿を見せている。ちぎれ雲が浮かぶセレンゲティの空はどこまでも青くアフリカを一杯に感じさせてくれる。


 ここを訪れれば、ケニアの動物保護区の生態系と同じ動物達に出会うことが出来る。肉食動物の多さは他に比較できないほどだ。ライオン、チータ、 豹、ジャッカル・・・ なんでもいる。 もちろん神様がいたずらでこの世に送ったといわれるヌーは、100万頭もいてここの主だ。アフリカの民話には「神様が動物を作り飽きて、ウシの角、ヤギの髭、馬の尾をつなげて作った動物」だと伝えているそうだ。


 迫力あるあの「ヌーの大移動」はここでしか簡単には見られない。訪れるなら11月から翌年の6月迄がベストだ。ヌーたちは10月まで隣国のマサイマラ国立保護区に移動している。3月〜5月は大雨期だからだ。反対にケニア側のマサイマラでは、この大移動を8月〜10月にかけて見ることが出来るということになる。

マニャラ湖

 首都ダル・エス・サラームからアルーシャ迄2時間30分、アルーシャから220km、きれいに舗装された道路を走って約3時間で到着する。 また、時間さえ充分あれば、ンゴロンゴの北東へ2時間弱ドライブして緑多いマニャラ湖を訪れることも出来る。そこには、数百万年前の古い地層(オーストラロピテックス)が断層になって顔を見せている。



マニャラ湖

 ほぼ中心にマニャラ湖があり、囲むように拡がっているのが325平方キロメートルの国立動物保護公園マニャラである。


 渇水期でなければ、水辺にはフラミンゴの群れが踊っているし、ダチョウ、キリン、ヌーの大きな群れがやってくる。象はたいがい2〜3頭で水浴びにやってくる。


 それらを狙うように昼間でもライオンが草むらに身をひそめていて、ショーのようにヌーを襲いハンティングをしてみせる。


 このような光景に出くわすと、他の地とはひと味違ったゲーム・サファリを楽しめる。それはそれは、エキサイテングで興奮のるつぼの中にいるようだ。

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